2022/01/24 04:08
子供の頃、非常に人見知りする性格だった。
どれだけひどいかと言えば、
実の父親を人見知りしていて、
仕事から帰ってくる度に、泣き喚いていた。
幼稚園も、入園式の日に激しく泣いて
教室に入りたく無いと駄々をこねたのを覚えている。
人見知り&小心者と言ったところだ。
いい歳になったが、人見知りは治っていない。
どんなに親友だったとしても、人見知りゆえ
ものすごく気を遣ったしまう。
親友の店にちらっと顔を出すだけでも
手土産はデフォルト、
飲みに行こうもんなら、気前よく奢ってしまう。
そして、悲しいかな皆離れていくのだ。
これは恋愛にも適用されていて、
お付き合いした人の名前を呼んだ記憶が
ほとんど無い。
「私が彼女でいいのかな…」
という、遠慮からだ。
そして、こちらから電話する事もほぼ無い。
「浮気の邪魔したら悪いしなぁ…」
という末期的な思考回路からだ。
そんな私であるから、恋愛がうまくいくはずがない。
「お前は遠慮の仕方が間違っている」
という理由で、破局となった事もある。
これはもう、一生理解してもらえない思考であろう。
しかし、最近気付いた。
私の懐にズカズカ入ってくる人には弱いと言うことを。
人は多少なりとも遠慮しがちであるが、
ズカズカ系の人は遠慮を知らない。
かと言って、悪意もないので、
嫌な気分にもならない。
そして私は「天然」が大好きになった。
いつの間にやら、私の周りは天然だらけになった。
非常に心地よい。
強めに突っ込んでも「てへぺろ」としてやがる。
天然も天然で、理解されず苦労する事が多いそうだ。
なるほど、これが共存か。
人生を折り返してずいぶん過ぎたが、
ようやく人見知りとの折り合いがつきそうだ。
どんな発見があるかわからない人生は面白い。