2022/02/01 03:03
彫金をやろうと決めたのは、11年前。
当時、銀行員だった私は、
課長のパワハラに悩んでおり、
心身共に疲弊し、恐怖で朝から酒を煽って
出社するほどであった。
そんな時、過去にジュエリースクールに
通いたかった自分を思い出した。
このままではダメになると思っていたので、
すっぱり仕事を辞め、
スクール(毎日朝から夜まで)
に、毎日通った。
途中、自分の才能のなさに挫けそうになったが、
何とか卒業することが出来た。
数年後、父が倒れた。
入院生活を支えるため、毎日病院へ通った。
その中で、認知症が進行していて大変な父を、
愛想も尽かすことなく、愛を持って接してくれている
看護師さんに心打たれた。
私もそんな人間になりたい。
そこで、看護師になりたいと思った。
挑戦に遅すぎると言うことはないと思っていたが、
さすがにギリギリの年齢だった。
無駄に行動力がある私は、早速
予備校に通い、看護学校入試に備えた。
毎日、数学英語国語論文の勉強。
二十代の予備校生に混じって、必死に勉強した。
休みの日は、一日中喫茶店で勉強した。
そして受けた模試。
評価はD判定。
2回受けたが、評価は変わらなかった。
入試を受ける気満々だったが、
模試結果とその他諸々の事情で断念した。
しかし、勉強してよかったと思っている。
何事も、挑戦だと思っている。
結果はどうあれ「後悔」はしたくないからだ。
今までの人生において、後悔していることは
少ないと思う。
だから、たとえ明日死んでも、
化けて出ることはないので安心してほしい。