2022/02/04 05:31


「友達」ってなんだろう、と思うことがある。

元々性格が悪くわがままで、自分勝手で、

メンタルがヘラっている私なので、

友達が去っていくことがある。


人生につまづき独りで居たくなかった私は、

ある幼なじみをを夜な夜な飲みに

誘っていた時期がある。

でも、付き合わせて申し訳ないという

気持ちは持ち合わせていたので、

少し離れた相手の住む街まで出向き、

毎回飲食費を奢っていた。

それが重荷になったのかはわからない。

突然連絡を絶たれた。

とりあえず謝ろうと思い、

直接謝罪したのだが、

それ以降連絡が取れなくなってしまった。

更には、幼なじみの仲間にまで何か言ったらしく、

私は一気に多数の友達を失った。


それからしばらくして、

海外旅行に一緒に行っても負担にならないほどの、

長きに渡り親密なお付き合いしていた親友と、

連絡が取れなくなった。

思い当たる事がありはしたが、

「誰かいい人紹介して〜」と言ったくらい。

お詫びした方がいいかと思ったが、

とにかく連絡が取れない。

仕方なくお詫びの品と手紙を書いた。

それでも返事がなかった。


大切な友達を大量に失い、

かなり参った。

でも、追っても仕方ない。

今いる友達を大切にしようと思った。

そんな時にコロナ襲来。

残ってくれた友達にも会えなくなってしまった。

もしかすると、これくらいの距離が

いいのかもしれない。

去っていく友達はいなくなった。


幼なじみや親友に対して共通に言えることは、

会うたびとても恐縮していた。

常に気を使い、機嫌を損ねないか、

一緒にいて迷惑じゃないかと、

心がけていた。

しかしそれは、一緒にいて心地よい相手ではない。

きっと、最初から友達じゃなかったのだ。

そう思うと、吹っ切れた。


だが、悲しいことに、

去っていった友達の夢をよく見る。

そりゃそうだ、何十年も一緒にいたのだ。

表面上は忘れていても、深層心理が働くのだろう。

せめて、何が原因で去っていったのか知りたい。

改善の余地があるのか否か、解らず仕舞い。


そういう事があり、

少しでも性格が良くなりたいと思うようになった。

どうすればいいのだろう。

そこで、残ってくれた友達のことを考えた。

共通して言える事があった。

みんな、私のことを「許す」のだ。

例えば、酒に酔い迷惑をかけたとしても、

次の日には笑い話にしてくれる。


寛容な心、それだ。


それから、滅多なことでは怒らなくなった。

なるほど、これか。

相手の気持ちを汲み取り、なにかあっても許す心。

何でもかんでも許すのは違うと思うが、

基本的に許すスタンスでいる。

すると、こちらの心まで

穏やかになってくるのを感じた。


友達だった人からすれば、

「こいつ何言ってんだ?」

と、なるかもしれないが、

この姿勢でこれからも行こうと思う。

決して自分を殺したりはしない程度に、だ。