2022/02/07 07:07


珍しく、長く寝てしまった。

悲しい夢を見た。


父親が行方不明になり、捜索を依頼する夢。

経緯はわからないが、父親の故郷である

広島に単身向かう事になった。

父は認知症を患っていたため、

単身で電車で向かわせるのには反対した。

だが、母と兄は大丈夫だと言う。

私が同行すると言っても、強く反対された。


「着いたら電話してね!」「わかった」

と言ったのだが、一向に連絡がない。

そして父は行方不明になった。


捜索を依頼することにしたが、

母と兄は協力的ではない。

一人で捜索の手配を進める。

父の故郷と折り合いが悪かった母は、

先方との連絡を渋り、捜索にも反対の姿勢。

兄はただただめんどくさそうだった。


そこで目が覚めた。

なんとも言えず悲しい気持ちになった。

父はすでに他界しているが、

その時のことを思い出して、

なぜこんな夢を見たのか理解した。


父が最期の時、緩和ケア病棟にいたが、

最期の時を家族で過ごさせてくれた。

「脈がなくなったら教えてください」

と言われていた。

父の最期を見届けたくて、ずっと見ていた。

が、母と兄は談笑。

最期のその時も、父を見ることすらなく、

結局一人で見送った。


この行動には思い当たる事がある。

どうも、幼少期から

「感情を表に出すのは恥」

と、無言で教育されてきた。

結果、悲しい時に人前で泣くこともなく、

楽しい時もそれを隠して周囲から浮く存在に

なっていた。

中学生の時のあだ名が「無表情」だったので、

うまく教育されていたのだろう。


最近になり、やっと感情を出せるようになった。

母から離れ、二年会ってない。

それが人間らしさを取り戻す時間になった。


いわゆる毒母の話については色々あるが、

また今度の機会にしたい。

今日は一日、父を偲んで過ごしたいと思う。