2022/02/17 06:23

会社で働いている時の話。


部下がバイクで事故を起こし、

腕を骨折した。

パソコンが使えないため、出勤停止となった。

仕事を回すのが大変だったが、

それ以上に大変だったことがある。


自由に外へ出かけられない部下のために、

毎日していたことがある。

それは「毎日【君だけ】新聞」を発行し、

メールで送りつけることだ。

「送りつける」と書いたのは、

相手の気持ちを尊重していないからだ。

完全に自己満足だった。


謎の使命感に駆られ発行していた。

その一日はこうた。

まず、就業前に今日の新聞の構想を練る。

ネットでニュースを見たあとは、

社内で面白い社員がいないかのチェック。

お昼休憩は取材に行く。

独自性にこだわるため、

ネットの画像などは使わなかった。

午後は暇を見つけて編集。

夕方にメールで配達という流れだ。


部下からの反応は無かったが、

一ヶ月間休刊することなく、

発行することが出来た。

大満足だった。


後日、出社してきた部下に感想を聞いた。

最初は戸惑ったが、日に日に

待ち遠しくなったそうだ。

思う壺である。してやったりである。

部下思いの素敵な上司という、

自分勝手な達成感に満たされた。


毎日ブログを書いていて苦にならないのは、

当時の修行の成果だ。

何事もやっておくもんだ。

誰が読むかは関係ない。

知ったこっちゃない、自己満足なのだから。