2022/03/02 05:21

プレゼント、サプライズ、が好きだ。

相手喜ぶとか知ったこっちゃない。

ただ、精一杯、相手のことは考えてる。

事前に欲しいものを調べているし、

あっても困らないアイテムにしている。


だが、迷惑になることももちろんある。

今までで、迷惑だった三選をご紹介しよう。


一つ目の被害者は同僚。

ある日、職場に着くと、

大きな段ボール箱がある。

開けると箱が入っている。

その箱を開けると、箱が入っている。

…何十個の箱を開けて、ようやく

プレゼントが出てくる、という仕掛けだ。


二人目の被害者は元カレ。

同棲していた部屋に一通の手紙を置く。

その中には指令文が書いてある。

「下駄箱の中を見よ」

下駄箱を見ると、封筒がある。

そう、次の指令だ。

風呂場、冷蔵庫、ベランダ…。

途中で止めることはできない。

自転車まで辿り着くと、

駅へ向かえと書いてある。

面倒くさい。実に面倒くさい。

指令通りミッションをこなすと、

コインロッカーの鍵が手に入る。

プレゼントはその中に入っている、

という具合だ。


三番目の被害者は友達。

入院中の彼女は、大きな心臓病の

手術を控えていた。

面倒なサプライズは体に負担がかかる。

それよりも、手術の成功を祈りたい。

私は祈った。

祈りまくって、折った。

千羽鶴を。一人で。

これは骨が折れた。

二度と折らないと心に誓うほどだ。

受け取った友達は感動していた。

が、この心がこもりすぎた贈り物を

退院後どうしていいかわからなくなったそうだ。

重い。愛が重い。


そんな私だが、もらうプレゼントは苦手だ。

欲しくないものをもらった時は、

正直ガッカリする。

きっと、私からのプレゼントでも、

がっかりしてる人がいると思う。

私が有名人で、サインでも

喜んでもらえる人柄だったらなぁと、

少し悔しいのである。