2022/03/15 05:45

小学生の時、給食が食べられない子だった。

低学年の頃は、とにかく少食で、

どんなに頑張っても食べられず、

6時間目まで一人給食を食べていた。

それでも食べられなくて、

マグカップに入れて持ち帰り。

それを見た母が、やりすぎだ!と、

学校に怒鳴り込んだ。


小学三年生の時に、肺炎で一ヶ月休学した。

その間にクラス替えがあり、

登校すると、知らない顔がたくさんあったが、

人見知りなど言ってられなかった。

そこで、陰キャから陽キャに変わった。

「明るく元気な子」を演じるうちに、

それが自然となり、性格まで変わった。


そこからの給食は、

ほぼ毎日完食することができた。

が、苦手なものが多かった。

肉がダメ、こんにゃくがダメ、

レーズンパンも嫌いだった。

当時は残すという選択がない時代。

パンは持ち帰ることが出来たが、

おかずはどうしようもない。

とにかく食べられるものを先に食べ、

食べられないものは口に含み、

急いでトイレに駆け込み、リバースする。

そんな毎日だったので、

給食の時間が苦痛だった。


大人になると味覚も変わる。

肉は食べられるようになった。

少し苦手だけど、柔らかい肉は好きだ。

相変わらずこんにゃくは苦手だけど。

あんなに食が細かった私はどこへ行ったのか。

今じゃ人の二倍は余裕で食べられる。

そして人の二倍の体重だ。

小学低学年の頃の私しか知らない人に会ったら、

さぞかし驚愕されるだろう。


ああ…食べながら痩せたい。

思考回路は小学生のままだ。