2022/04/06 05:19

銀行員時代、上司のパワハラがひどくて、

すっかり心を病んでしまった。

正確には、

「パワハラをしているのを見ていた」

だけど。

私にはさほど被害はなかった。

正直に「貴方が苦手です」と、言ったから。

だいたいパワハラは、弱いものイジメだ。

自分より強いものには向かわない。


毎日毎日、その上司は、

部下に罵倒を浴びせ、

時には物を叩いて威嚇したりした。

休暇中の部下に電話をして、

無理難題を言っていたりした。

そういうのを見ていて、

心が疲れてしまった。


仕事に行くのが本当につらくて、

毎朝、日本酒をなみなみとコップいっぱい

飲んでからでないと出勤出来なくなった。

帰ってからも泥酔するまで飲んで、

また朝から飲む、という生活だった。

銀行員特有の「上司の転勤」に、

望みをかけていた。


結局、私の方の心が折れてしまい、

退職した。

一番辛い時、何故か「仕事を辞める」という

選択肢が無かった。

極端な話、死ぬか続けるかみたいな

考えしか浮かばなかった。

今思えば不思議だ。


その後、警察沙汰になった事件にも遭ったが、

その時も逃げられなかった。

人間、追い詰められると、

どうやら思考がおかしくなるらしい。

イジメやパワハラ、家庭内暴力など、

逃げられないと思っているけれど、

逃げることで解決する事もある。

勇気を持って、逃げることが大切だ。