2022/04/15 01:09

友人宅は2LDKで、そのひと部屋が

空いているのを知っていた。

そこへ一時的に住まわせてもらうようになった。

ホテルから向かう途中、

スーパーに寄り、持てるだけの

食糧と酒を買い込んだ。


友人に久しぶりに会い、

少し話をして、とにかく休ませてほしいと、

早々に横にならせてもらった。

そこから…何日経過しただろうか。

見つかるのが怖くなっていたため、

外に出るのが怖くなってしまった。

最初こそ、友人と酒を飲んだりしていたが、

友人にも会えなくなってしまった。

そんな日々を過ごす中、

元居たマンションの荷物を

どうにかして取り戻せないかと

考えていた。


色々調べた結果、夜逃げ屋に頼むことにした。

今までドラマでしか見たことない

そんな職業があることに驚いた。

事情を話し、次の家が決まったら、

決行してもらうことになった。


その間、警察や市役所の職員さんとも

頻繁にやり取りし、

いつでも保護できますからと

親身になって話してくれた。

少し安心したのを覚えている。


落ち着きを少し取り戻した私は、

次の住まいを探すことにした。


……続く……