おそらく、変わった子供だった。

先生から指摘されることもあったが、

自分でも少し感じていた。

小学六年生の時に、

宇宙の始まりについて考え込み、

授業も全く入ってこず、

何日も悩んでいたことがある。

偉い学者さんでも答えが出ないようなことを、

本気で解決しようとしていたのだ。

考えすぎて、気が変になるところだったが、

そのうち飽きてしまった。

中学生の時、初めて彼氏が出来たが、

その人も相当変わり者だった。

付き合った次の日に

「一緒に死のう」

って言ってくるぐらいの変わり者だった。

当時はメジャーじゃなかったパンクロッカーで、

ぶっ飛んだ詩をよく書いていた。

それからも色んな変なやつに出会った。

今、何となくではあるが、

変わり者じゃなくなった気がする。

平凡な思考回路になったと言うか、

結構周りに溶け込んできてる感がある。

まぁ、どの当時もそう思っていたはずなので、

今も変わり者かもしれないのだが。