2022/12/30 17:23

ある時期、ペット業界を手伝っていた事がある。

動物アレルギーが発覚したので、

フェードアウト出来たのだけど。


元々「ペット」と言うものに否定的なので、

あまり気が進まなかったけど、

どうしても手伝わなきゃいけなくて。


その環境は、到底命を扱っていると

思えないものだった。

ショップがオープンした時はまだ良かったんだけど。


レジの横に冷凍庫があって、

餌かなんかを入れていたんだと思う。

少し使わせてもらおうと思ったら

「やめといた方がいいよ」

と言われた。

何だろう…と思ったら、

亡くなった仔犬が入っていると言う。

呆然としてしまった。


そこには「看板犬」なる犬がいたんだけど、

「看板犬」と言うより「繁殖犬」だった。

可能な限り産ませていた。

帝王切開の跡が痛々しくて、

言葉にならなかった。


ショップの2階にはあまり

上がった事がないんだけど、

売れ残った犬や猫が大量にいた。

まるで処刑を待ってるような、

出口のない刑務所のような、

ただ餌をもらって狭い空間に押し込まれて。


手伝うきっかけになった人とはもう

疎遠になったので書けるのだが、

その人は動物依存なのかなんなのか、

いろんな動物を飼っていた。

そんなに動物が好きなのに、

ひどい環境にペットを物のように押し込めたり

繁殖に必死になったり、

心から軽蔑していた。


私はペットに詳しくないので、

単にひどいなって思ったことは、

家具を傷つけられたくないからと、

猫の爪を全部抜いてしまった事。

自分に置き換えて考えてしまって、

とても気分が悪くなってしまった。


私も可愛い猫や犬は好きだ。

でも飼う責任は負えない。

自分のことも疎かなのに、

ペットなんて…。


最近よく言う「お迎え」という言葉も、

とても違和感を感じている。


年末に暗い話で申し訳ない。

いつか書かなきゃって、思ってたから。